広報委員ブログでは、PTA活動の様子を取材してお届けしています。
今回はPTA役員会の「会長・副会長」のお仕事にスポットを当ててご紹介します。
実際に担当されている皆さんにお話を伺い、具体的な業務内容ややりがい、日々心がけていることなどをレポートとしてまとめました。
PTAの会長・副会長のお仕事に興味がある方はもちろん、「実際にはどんなことをしているの?」と疑問に感じている方も、ぜひチェックしてみてください!
Q 主な仕事内容を教えてください。
・会長さん
PTA会長の役割は、一言でいえば「学校・保護者・地域をつなぐ調整役」です。
PTAは、学校行事の支援だけでなく、地域イベントへの協力、防災・防犯活動、子どもたちが学びやすい環境づくりなど、幅広い面から子どもの成長を支える組織です。その全体を取りまとめ、関係者をつなぐのがPTA会長の重要な仕事となります。
たとえば運動会や卒業式のリハーサルでは、会長がスピーチを通じて子どもたちに直接語りかけ、PTAの立場や思いを伝える場面もあります。
また、町会とのつながりを通じて地域との関係を保ち、防災・防犯活動にも関わります。
さらに、他校のPTA会長とも連携し、学校ごとの課題や悩みを共有しています。
たとえば、給食室の設備更新など、学校単体では動かしにくい要望については、意見を集約してP連(横浜市PTA連絡協議会)を通じて行政にはたらきかけることで、改善につながる場合もあります。
このようにPTA会長は、学校の内外で幅広く動きながら、子どもたちの学びや生活環境を支える活動をしています。
・副会長さん
副会長は、PTA活動全体がスムーズに進むよう、先生方と役員・委員会の橋渡しをする役割です。
会議の進行や事前調整を通して、意見を整理し、無理のない形で活動を進められるよう支えています。
Q お仕事のやりがいについて教えてください。
・会長さん
この活動のいちばんのやりがいは、仕事や家庭の枠を超えて、これまで出会えなかった人たちとつながれることです。
地域のコミュニティの方々、学校を支える先生方、そして保護者の皆さん。
さまざまな立場の人と関わる中で、「学校がどう動いているのか」を自分の目で知ることができ、視野が一気に広がりました。そして何より大きかったのは、同じ想いで支え合える仲間ができたことです。
正直、大変な場面もありますが、一人ではできないことも、仲間と力を合わせて前に進められています。
子どもたちのために本気で動ける時間は、想像以上に充実していて、今は「引き受けてよかった」と心から感じています。
・副会長さん
学校運営やPTA活動、地域への理解が深まりました。また、様々な活動を通して、町内会などの地域の方々が子どもたちを見守ってくださっていることを実感できました。
Q 仕事をしながらでも両立できますか?両立するうえで「工夫した点」などありましたら、教えてください。
・会長さん
問題なく両立できました。私自身は自営業ですが、前任、前前任の方はサラリーマンでした。
なので、どんなお仕事をされていても、基本的には対応できるお仕事だと思います。毎月2回の定例会があるため、その時間を確保することは大事ですが、そのほかは、地域の方々と交流したり、年に数回開催される地域のイベントに協力したりするような感じです。
実は会長だからといって、そこまでやらなきゃいけないことはありませんので、ご安心ください。
なお、「そもそもなんで、会長にチャレンジしてみようと思ったの?」とよく聞かれます。
実は、私自身、はじめから意気込んでいたわけではありませんでした。最初のきっかけは、推薦委員の方から「役員会のお仕事に興味はありませんか?」とお電話をいただいたことです。そのとき、「なり手がいなかったから、自分がやってみよう!」と思ったんです。それは、PTAに対する好奇心があったのと、以前から、何かしらのボランティア活動をやってみたかったからです。実際やってみて、良かったなと思っています。
子どもたちが通う学校について深く知ることができ、地域の皆さんとのつながりを深められたからです。とてもよい機会になりました。
・副会長さん
仕事が忙しい時期には大変に感じることもありましたが、事前準備や情報共有を工夫することで、負担が偏らないよう調整してきました。全体を通して見ると、工夫次第で仕事や家庭と両立できる役割だと思います。
Q 今年の主な取り組みは?
・会長さん
昨年は、以下のような取り組みを行なうことで、役員会のメンバーの負担が大幅に減りました。
・役員の任期を2年から、1年+引継ぎ3カ月に短縮
・役員定例会を月3,4回から、月2回に減らした
・リモート参加、書面開催も取り入れた
2025年度も同じスタイルを継続しています。
具体的な活動内容としては、本部としてPTA活動全体の調整役・取りまとめを担い、会計の収支管理や各委員会が動きやすいような事前準備、卒業式、入学式、運動会などを始めとするさまざまな学校行事の支援が挙げられます。
たとえば、運動会では、各委員会の皆様の協力を得て、西門への誘導や受付を担当し、迷いやすい動線の整理を行ないました。また、校内外を巡回して不審者がいないか確認するなど、パトロール(安全面のサポート)も行ないました。
また、学校外との連携も、大きな柱の一つです。町内会の防災訓練・町内運動会・盆踊りといった地域行事にPTAとして参画し、支援しました。
日常では意識しづらい安全・防災の土台を地域と一緒に支えることも重要だと考えており、今年もマニュアルに沿いながら、協力を得て無理のない運営を実現できました。
Q お仕事で心がけていることがあれば教えてください。
・会長さん
お互いに支え合いながらやっています。忙しそうだったら、仕事が回るように分担したり、調整したり、相談しやすい雰囲気にしています。
・副会長さん
急用でなければ定例会開催時に話し合うようにしていました。家庭や仕事を優先しやすい雰囲気作りが役員全体でできていたと思います。
Q どんな人だと、このお仕事が楽しめそうですか?
・会長さん
周りの方々との交流が楽しいと感じる人は、会長に向いていると思います。
・副会長さん
会議の進行や調整役が中心なので、人の話を聞きながら全体をまとめることが苦にならない方が向いているかと思います。
Q 就任を検討している方にメッセージをお願いします。
・会長さん
PTAに携わって楽しかったのは、周りの皆さんとの交流が増えたことです。保護者同士で話す機会が自然と増え、学校のことを相談したり、情報交換をしたりする中で、少しずつ連帯感も生まれていきました。
また、地域の方々や先生方と関わる中で、学校という場所は、想像以上に多くの人たちに支えられて成り立っているのだと実感しました。身近な地元の中で、地域の結びつきを感じられたのは、とても良い経験だったと思います。
私自身、これまでボランティア活動はほとんどやったことがありませんでしたが、「一度やってみたい」と思ったタイミングでPTAにチャレンジしてみました。結果として、思い切って踏み出してよかったと心から感じています。
学校という場を通して、ボランティアに挑戦してみたい方や、地域との関わりを感じたい方には、PTA会長のお仕事はとてもおすすめです。
・副会長さん
「むずかしそうだな」と、業務内容に不安を感じて、就任を迷われている方もいるかと思います。ですが、歴代の役員さんたちがマニュアルを整えてくださっているので、PC作業に不慣れでも務めることができました。
一人で抱え込む必要がなく、周囲と相談しながら進められるのも嬉しいポイントですね。
教職員や地域の方々とやり取りする中で新しく気づいたことが数え切れないほどあり、何より子どもが、「今日はPTAで来る日?」と活動を喜んでいました。
PTAの活動は、就任した役員メンバーの状況に合わせて、無理のない範囲で柔軟に調整しながら進めることができます。
●編集後記
皆さんが口をそろえておっしゃっていたのは、「思ったより意外とできる」「一人じゃないから大丈夫」という言葉でした。
役員同士で助け合いながら進めていく体制があり、基本的にはマニュアルを見ながら一つずつ対応していけばよいので、想像するほど大変ではないそうです。
取材中も和気あいあいとした雰囲気で、穏やかなメンバーの皆さんの様子が印象的でした。
なかでも、特に印象に残ったのは「給食設備の予算」に関するお話です。
たとえば給食室の設備更新など、学校単体では動かしにくい要望についても、近隣校の意見を集約し、P連(横浜市PTA連絡協議会)を通じて行政へ働きかけることで、改善につながる場合があるとのことでした。
私自身、PTAはどこかブラックボックスのように感じていました。
ですが、お話を伺う中で、実は「子どもたちの健やかな成長のために欠かせない役割を担っている組織」なのだと、心から理解できました!
会長・副会長の皆さま、お忙しい中取材へのご協力をいただき、誠にありがとうございました!




